メンテナンス

【太陽光発電所の雑草対策】除草作業をすることで発電効率アップ

太陽光発電所を所有している方は、このような疑問をお持ちでは無いでしょうか?

・雑草の背が高くなり影が出来てるけど、発電効率は悪くならないのだろうか

・刈ってもキリが無さそう

・業者に依頼するとなると費用はどのくらい掛かるのか

この記事では、上記のような疑問について太陽光発電所の設置事業からメンテナンスまで行っている弊社が豊富な経験を元に解説していきます。

太陽光発電所の除草作業が必要な理由

そもそも太陽光発電所の除草作業が必要なのか?雑草なんて生えてても特に問題無いでしょ?とお考えの方の為に太陽光発電所にて除草作業が必須の理由をご説明します。

・発電効率の低下

・近隣への影響

主に上記の2つが理由となります。

発電効率の低下

まず最大の理由としては、発電量の低下に繋がるということです。

年間に1度のみしか草刈りをせずに約40万円の損失が出た事例もあるぐらいなので、年間3〜4回は草刈りをした方がいいです。

発電量低下の原因としては、大きく下記の2つです。

・ホットスポットが発生

・動物や虫が集まる

詳しく解説します

ホットスポットが発生

雑草が伸びることによりパネルに影が出来ます。

影になった部分の太陽電池モジュールは電気抵抗が高くなります。

電気抵抗が高くなった部分に電気を無理に通そうとすると発熱を起こし、その状態が続くとホットスポットとなり、長期間続くことで故障の原因となります。

雑草が原因でのパネル故障は保証対象外なので自己負担での修理となる可能性が高いです。

動物や虫が集まる

雑草が50cm程の高さまで成長していると、近隣の環境にもよりますがネズミやヘビなどの小動物が住み着く可能性があります。

その他にもスズメバチが巣を作ってしまう危険性もあります。

ケーブルや配線がネズミによって噛まれて損傷してしまうケースもあり、ケーブルが剥き出しになると漏電や火災のリスクに繋がります。

ヘビは雑草などの茂みを好むので、有毒なヘビが住み着いたり、スズメバチなどが巣を作ってしまうと雑草処理も簡単にはいかず、専門の駆除業者に依頼しなくてはいけなくなり、余計な費用がかかってしまいます。

そうなる前に、定期的に除草作業をすることが重要です。

近隣への影響

発電所の雑草が敷地内で伸びていても近隣への影響は無いと思うかもしれませんが、意外な落とし穴があります。

その理由を解説します。

フェンス倒壊

雑草を放置することで、「つる」系の雑草がフェンスに絡みつきフェンスの網目を覆うことで風が抜けなくなり台風などの強風の日にフェンスが倒れてしまう危険性があります。

道路に面している発電所では、交通の妨げになり大変危険です。

道路へ草がはみ出す

道路に面している発電所では、伸びきった雑草が道路にはみ出し歩道の通行を妨げている場合があります。

これに関しては、非常に危険ですし苦情が入る可能性が十分にありますので、そうなる前に対応しましょう。

太陽光発電所の除草費用を手段別にご紹介

除草方法は様々あり、方法により費用も異なります。

主な除草方法は、下記の6つになります。

・草刈機

・除草剤

・防草シート

・砂利

・コンクリート・アスファルト

・自分で除草

それぞれ解説していきます。

草刈機

除草対策の中でも、最も一般的な方法です。

費用としては、平均的に50円〜/㎡ですが業者によって異なります。

頻度としては、年に2〜4回の作業が必要になってきます。

除草剤

除草剤散布費用は、平均的に200円〜/㎡です。

ただ、一口に雑草といっても様々な種類があるので、草の生え方や性質によって除草剤を使い分ける必要があります。

既に生えている雑草を処理するタイプと予防するタイプがあるので、発電所の状況によって判断します。

防草シート

防草シートの費用は、使うシートの種類にもよって異なりますが800円〜2,000円/㎡が目安となります。

シートを敷く際に隙間があると雑草が生えてくるので、丁寧に施工してくれる業者を選ぶことが重要です。

防草シートのデメリットは、紫外線により劣化するので、紫外線劣化防止加工が施されたタイプを選んだ方がいいです。

その他にも、強力な雑草が突き抜けないように二重構造の耐久性を高めたタイプもあります。

砂利

砂利を敷く費用は、平均的に3,000円〜/㎡です。

砂利を敷くことで雑草の発生を抑えることが出来ます。

デメリットとしては、将来的に砂利の追加が必要になります。

防草シートの上に砂利を敷くとより効果的です。

コンクリート・アスファルト

この方法が一番効果的ではありますが、費用も高くなります。

平均的に8,000円〜/㎡程になり、利回りをよく考えて選ぶ必要があります。

既に太陽光パネルを設置している場所にコンクリート・アスファルトを施工することは不可能なので、設置する段階で選ぶ必要があります。

自分で除草

自分で除草作業をすることが一番費用を抑えられますが、メリット・デメリットはあります。

それぞれ詳しく解説していきます。

メリット

自分で除草するメリットは費用が掛からないことです。

デメリット

自分で除草するデメリットは、大きく下記の2つになります。

怪我をする

草刈機に慣れていないと身体に当たり大怪我をしてしまう恐れがあります。

ケーブル切断

草に覆われて気づかずにケーブルを切断してしまう危険性があります。

飛び石

草刈機に石が当たりパネルに飛びパネルが破損する危険性があります。

まとめ

この記事では、太陽光発電所の除草をする必要性と除草方法、費用を解説してきました。

結論、太陽光発電事業においては、雑草対策は必須ということです。

除草費用をないがしろにするとかえって発電量が低下し損失に繋がります。

自分で除草することが一番費用を抑えられますが、様々なデメリットがあります。

合同会社VOLTECHでは、太陽光発電所の設置から除草作業も専門としておりますし、もしもの時でも損害賠償保険に加入しておりますので、安心してご依頼ください。

お問い合わせ | 茨城県の太陽光発電関連事業|合同会社VOLTECH

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